病気療養のための休暇
病気療養のための休暇
長期にわたる治療等が必要な疾病等、治療を受けながら就労する労働者をサポートするために付与される休暇です。治療・通院のために時間単位や半日単位で取得できる休暇制度や、年次有給休暇とは別に使うことができる病気休暇のほか、療養中・療養後の負担を軽減する短時間勤務制度等も考えられます。
いま、病気療養のための休暇が必要とされています
いま、長期にわたる治療等が必要な疾病のため、一定期間の休職などを経て、通院による治療を受けながら仕事をしている労働者が増加しています。
また、風邪や感染症などの突発的な体調不良時に取得できる病気のための休暇を、年次有給休暇と別に設けておくことは、万一に備えたセーフティネットとなり、労働者の安心につながります。
こうした目的のため、
- 年次有給休暇とは別に使うことができる病気休暇制度
- 治療・通院のための時間単位や半日単位で取得できる休暇制度
- 療養中・療養後の負担を軽減する短時間勤務制度
- 失効した年次有給休暇を積み立てて、病気等で長期療養する場合に使うことが出来る失効年休積立制度
等を導入することの必要性が高まっています。
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- 病気休暇制度
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私傷病の療養のために、年次有給休暇以外で利用できる休暇制度です。取得できる要件や期間は、労使の協議あるいは休暇を与える使用者が決定することが一般的です。治療や療養等に備えた年次有給休暇の取り控えが減少することが期待できます。
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- 時間単位・半日単位の年次有給休暇
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時間単位の年次有給休暇については、労働基準法に基づき、労使協定を締結することにより、年に5日を限度に取得できます。
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- 短時間勤務制度
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私有病の治療のために、一定期間、所定労働時間を短縮する短時間勤務制度を導入している企業は20.0%※となっています。
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- 失効年休積立制度
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失効した年次有給休暇を積み立てて、病気等で長期療養する場合に使えるようにする制度です。導入している企業は、全体の14.5%※となっています。
※出典:「仕事と生活の調和」の実現及び特別な休暇制度の普及促進に関する意識調査(調査時点:令和3年4月1日)
病気休暇制度の導入状況
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- 病気休職制度※1や病気休暇※2はありますか?
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- 勤め先に病気休暇制度があってほしいと思いますか?
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出典:「仕事と生活の調査」の実現及び特別な休暇制度の普及促進に関する意識調査(調査時点:令和3年4月1日)
※1:休暇制度に関する規定のうち、病気を事由としたもの
※2:病気休職制度以外で、私傷病の治療等を事由に取得できる特別休暇
病気休暇制度導入事例
病気休暇制度を導入している企業の事例を検索できます。
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就業規則記載例
- (病気休暇)
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- 労働者が私的な負傷又は疾病のため療養する必要があり、その勤務しないことがやむを得ないと認められる場合に、病気休暇を 日与える。
- 病気休暇の期間は、通常の賃金を支払うこと/無給とする。
参考資料
関連動画
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企業インタビュー:病気休暇の導入事例(通院等特別休暇)