年次有給休暇の計画的付与制度の
活用方法
夏季、年末年始における活用方法
夏季、年末年始に年次有給休暇を計画的に付与し、大型連休とします。
夏季や年末年始に計画的付与の年次有給休暇を組み合わせることで、大型連休とすることができます。
この方法は、企業や事業場全体の休業による一斉付与方式、班・グループ別の交替制付与方式で多く活用されています。
ブリッジホリデーにおける活用方法
ブリッジホリデーとして連休を設けます。
暦の関係で休日が飛び石となっている場合に、休日の橋渡し(ブリッジ)として計画的年休を活用し、連休とすることができます。
例えば、土曜日・日曜日・祝日を休日とする事業場で祝日が火曜日にある場合、月曜日に年次有給休暇を計画的に付与すると、その前の土曜日、日曜日と合わせて4連休とすることができます。
また、以下の例のように、ゴールデンウィークについても、祝日と土曜日、日曜日の合間に年次有給休暇を計画的に付与することで、10日前後の連続休暇を実現できます。
このように、年次有給休暇を計画的に取得することを推進することで、労働者が大型の連続休暇を取得しやすくなります。
閑散期における活用方法
閑散期に年次有給休暇の計画的付与日を設け、年次有給休暇の取得を促進します。
業務の比較的閑散な時季に計画的に付与する例です。
年間を通じて業務の繁閑があらかじめ見込める場合には、閑散な時季に計画的付与を実施することによって、業務に支障をきたさないで年次有給休暇の取得率を向上させることができます。
アニバーサリー休暇制度における活用方法
アニバーサリー休暇制度を設けます。
年次有給休暇の取得に対する職場の理解を得やすくするため、労働者本人の誕生日や結婚記念日、子供の誕生日などを「アニバーサリー休暇」とし、年次有給休暇の取得を促進することができます。
こうした誕生日や記念日はあらかじめ日にちが確定しているので、年次有給休暇の計画的付与を実施しやすくなっています。
この方法は、年次有給休暇付与計画表による個人別付与方式で活用されています。