社会福祉法人美芳会

事例カテゴリ

  • 所定外労働削減
  • 年休取得促進
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  • 朝型の働き方
  • テレワーク
  • 勤務間インターバル
  • 選択的週休3日制

企業情報

社会福祉法人美芳会
企業名
社会福祉法人美芳会
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所在地
静岡県
社員数
150人
(時点:2024年2月)
業種
医療・福祉
事業内容
特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、ショートステイ、デイサービス、居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、総合支援事業、配食サービス、障害福祉サービス、初任者研修、法人後見

働き方・休み方改革に取り組んだ背景と狙い

・当法人は、静岡県富士市の東部、沼津市との境目辺りを中心に、高齢者分野の支援を行っている。現在、特養やデイサービスなど、4つの施設を運営し、職員数150名規模の23年目の法人である。
・「社会福祉」とは人と人が接する最高のサービス業であり、より良いサービスを提供するには職員ひとりひとりの「働きやすさ」「働きがい」「成長」が充実することで実現できると考えている。
・社会福祉法人美芳会が考える「地域でのこころ豊かな生活のために」「想いに副う」を実現するために、利用者さんと同様に大事な職員へのワーク・ライフ・バランスを充実させる取組を積極的に行っている。
・さらに、よりよいサービスを維持するために職員のキャリアアップ支援にも力を入れて、職員の質の維持・向上を目指している。

主な取組内容

1 働き方・休み方改善に関する方針・推進体制

・法人理念は「地域でのこころ豊かな生活のために」と「想いに副う」をかかげ、美芳会に関わるすべての方に、心の豊かさを感じてもらえるように、サービス支援を行っている。
・私たちの法人の特徴としては、「人を大切にする会社」であること。私たちの提供サービスは物ではないため、サービスの品質、評価は提供する職員ひとりひとりにかかってくると考えている。
・そのため、利用者様と同じくらい職員を大事にしており、現在は、職員の「働きやすさ」「働きがい」「成長」の3つのテーマで働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

2 働き方改善に関する取組内容

ノー残業デイの取組
・毎週火曜日にノー残業デイを行っており、これにより所定外残業の削減に取り組んでいる。

3 休み方改善に関する取組内容

年次有給休暇の計画的な取得推進
・当法人は有給休暇が法定より4日多く、入社初日に付与される。
・年7日以上の年次有給休暇取得を義務付けており、3ヶ月に1日、半年に連続3日以上の休み(公休を含んでもOK)の計画的な取得を推進している。毎年、4月に事業所ごとにメンバーと計画してもらう。24時間365日の運営であり、交代勤務という環境の中で、公平かつ業務が偏らないように休暇を取得してもらうために、こうしたルールを設定している。

4 働き方改善に関する課題・工夫

・新たな取組を進めていくにあたっては、施策や制度の案内・周知が重要であった。
・また、これまでの働き方から多くの変化が生じていくことに対する職員の理解を得ることも重要である。

5 休み方改善に関する課題・工夫

〇有給休暇の公平な取得環境の周知
・交代勤務という環境のなかで、公平にかつ業務が偏らないようにするために、年次有給休暇を計画的に取得するようにルールを考案し、子育て環境をサポートすることにもつながっている。

取組の成果・展望

1 取組の成果

労働時間の削減
【所定外労働時間の推移】
<2015年度>(月平均)9.6時間
<2022年度>(月平均)5.3時間
※改善した理由
・労務改善(ICT利用等)。

年次有給休暇の取得促進
【年次有給休暇取得率の推移】
<2015年度>年間平均取得日数:9日/取得率:67%
<2022年度>年間平均取得日数:17日/取得率:83%
※改善した理由
・有給取得ルールの見直しと全体への周知。

業務効率・生産性
・働きやすさの向上にあわせてICT利用のリテラシーも上がった。

従業員のワーク・ライフ・バランス、モチベーション
・学習時間や機会が増えた。

採用・人材の定着
・直接的な要因は不明だが、離職率の安定と低下がみられている。
・2015年18%程度 → 2022年12%(定年の退職も含む)。

2 今後の展望

・社会や時代に合わせて組織と個人も変化していかなければならないため、そのための情報収集と対応を図っていく。

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