社会福祉法人甲賀市社会福祉協議会

事例カテゴリ

  • 所定外労働削減
  • 年休取得促進
  • 多様な正社員
  • 朝型の働き方
  • テレワーク
  • 勤務間インターバル
  • 選択的週休3日制
  • ワークエンゲージメント

企業情報

社会福祉法人甲賀市社会福祉協議会
企業名
社会福祉法人甲賀市社会福祉協議会
PDF
所在地
滋賀県甲賀市
社員数
240名
業種
医療・福祉

取組事例

取組の目的
子育てや介護を抱える職員が増えてきている中、仕事と家庭、子育て・介護を両立しながら、組織としての成果が出せるよう、職場内の業務効率化と働き方を見直し、ワークライフバランスを実現するため、職員全体で働きやすい職場づくりに取り組みます。
取組の概要
<現在の取組>
○トップメッセージ
私は、職員と共に地域福祉のまちづくりに全力で取り組むと共に、より質の高い仕事を法人内で行いつつ、ノー残業デイ等の実践を通じて、職員の仕事と家庭の、子育ての両立を応援しながら、組織としての成果を出せるよう、職場のワークライフバランスを実現するイクボスになります。
また、法人内にイクボスを増やすため、職員への積極的な働きかけを行い、みんなが仕事とプライベートの充実が実感できる、職場内環境の実現に向けて全力で取り組みます。

○働き方改革全般に向けた取組
働き方改革の推進を図るため、本取組を事業計画の重点目標に位置付けて、部署を横断したコアメンバーによる「イクボス推進チーム」を立ち上げ改革に着手した。
①業務効率化を推し進めるため、事業場ごとに改善すべき課題の抽出と、課題解決に向けた計画を立てて改善に取り組み、意識改革や業務効率化を推進するとともに、成果を上げた事業場に対して「会長賞」を授与するなど、モチベーションの向上にも尽力した。
また、「業務効率化達成シート」を各部署で作成し、今まで行ってきた業務について見直しを行い、改善した業務内容や達成状況などを業務効率化達成シートに記載し、法人全体で共有・活用することで、法人全体で取組を推進することができた。
②外部研修・セミナーへ積極的な参加を促し、働き方に関する職員の意識改革を推し進めた。
【平成30年度実績】
管理職研修:参加者13名、所属長研修:参加者34名、イクボスセミナー:参加者8名 など
③育児中の職員を対象としたサロンを開催し、子育て中の職員同士の情報交換や、先輩職員のアドバイスなどを受けて、無理なく働き続けることについての話し合いを行った。
開催回数:3回、参加者:18名

○労働時間の削減
①効率の良い働き方の実現に向け、事務の効率化・研修会議参加・報告書・回覧物・連絡方法の見直し(不要な回覧物は回覧せず廃棄・報告書の簡潔化・法人内案内の簡潔化・時間外の電話対応は行わない・会議時間の制限など)や、所定時間外に行っていた定例会議を所定時間内に開催するなど、ムダの削減に着手した。
②職務遂行中は時計を確認することも少なく、終業時刻を過ぎていることに気づかないまま時間外労働を行っているケースも見受けられたため、終業時刻にはチャイムを鳴らしたり、終業時刻に終礼を行うなど、それぞれの事業場に適した方法で終業時刻の意識づけを行った。
③各定例会議や終礼の場で、業務見直しや効率化に向けての提案を行い、改善内容なども継続して検証している。

<今後の取組>
○多様な働き方への対応
①職員向けにアンケート形式の調査を行ったところ、介護休業をするほどではないが家族の介護を要する職員が一定数いることが把握できた。
今後、より家族の介護が必要になる職員が増加することを想定し、法定の介護休業とは別に当法人独自の休暇制度の導入を検討したい。
【調査結果】
1)日常的に介護が必要な親族がいる
正規・嘱託:6.1%、臨時:12.5%
2)日常的ではないが、介護や定期的な関わりが必要な親族がいる
正規・嘱託:9.2%、臨時:7.6%
3)別居の親族に介護や定期的な関わりが必要な親族がいる
正規・嘱託:15.4%、臨時:4.8%
②当法人独自の休暇制度として、保育園等の預託先が決まっている職員でも利用できる育児休暇の導入を検討している。
現状とこれまでの取組の効果
○年次有給休暇の取得状況(有給休暇取得率)
平成27~29年度:正規職員44.6%、嘱託74.2%、臨時62.9%、
平成30年度:正規職員57.7%、嘱託73.3%、臨時86.5%、
令和元年度:正規職員57.9%、嘱託81.1%、臨時69.0%
○時間外労働の発生状況(1人当たり月平均時間外労働)
平成27~29年度:7.5時間、平成30年度:6.48時間、令和元年度:5.1時間
(R2.4)

事例を評価する