野々市運輸機工株式会社
事例カテゴリ
- 所定外労働削減
- 年休取得促進
- 多様な正社員
- 朝型の働き方
- テレワーク
- 勤務間インターバル
- 選択的週休3日制
- ワークエンゲージメント
企業情報
企業名 |
野々市運輸機工株式会社
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所在地 |
石川県金沢市
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社員数 |
47名
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業種 |
運送業
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取組事例
取組の目的 |
お客様に満足していただくためには、日々従業員が喜びを感じながら働ける職場環境が必要です。当社では「自分たちの働きたい環境を自分たちでつくる」ために様々な企業風土改革を行ってきました。全ての従業員が同じ方向を目指し一丸となって新しいサービスや取り組みを育んでいくことで成長につなげていきたいと考えております。
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取組の概要 |
<現在の取組>
○トップメッセージ ドライバーは、かつては歩合制が中心で長時間労働・高収入が求められていましたが、それだけでは採用が困難になっています。最近は、働きやすさや休みの多さなども要求されています。当社では、労働条件の向上はもとより職場の雰囲気の良さや従業員の一体感を生むことで必要な人材の確保に努めています。 ○長時間労働の解消に向けた取組 →平成30年5月から新たにクラウド受発注システムを導入したことで、これまで電話中心だった受注をインターネットで対応することにより、配車担当者の電話対応時間の削減や効率的な配車ができるようになった。また、同時期に従業員全員にスマートフォンを貸与し、業務連絡をチャットで実施することにより、従業員間の情報共有がスムーズに行うことができるようになった。 →今から3、4年前より、当社から荷主企業に対し、当社のドライバーの運転時間、拘束時間の削減を目的に高速道路利用料金分を負担いただけるよう説明・理解を求めた。働き方改革の潮流等もあり、荷主企業の理解を得られ、当社のドライバーが高速道路を利用することにより労働時間削減につながった。 ○年次有給休暇の取得促進の取組 資格やノウハウの平準化を目的として、当社が費用を全額負担する免許取得制度を導入することで、業務の代替を可能とし従業員が年次有給休暇を取得しやすい環境を整備した。 ○「野未会」(野々市運輸機工の未来をつくる会議)の設置 経営層とリーダー層が参加し、社員が幸せに働くことを目的として、毎回議題を挙げ目標達成のため意見を出し合う会議。従業員の要望・意見・苦情を吸い上げる場となっている(従業員が自主的に駐車場のライン引き、花の植え替え等を実施)。 ○休憩室をリフォームし、大きな黒板を設置 休憩室をリフォームし、ミーティングスペースを設け、従業員がくつろぎやすく、かつ、従業員同士がコミュニケーションを取りやすくする工夫をしたほか、壁に大きな黒板を設置し「ありがとうカード(従業員同士が感謝の気持ちを伝えるカード)」「ののいち絵画コンクール(従業員の子どもから絵を募集し、最優秀作品は会社の年賀状に採用される)」「良くなるカード(従業員からの改善募集カード)」などを掲示している。 ○その他 →経営理念共有プロジェクト 「経営理念を具現化するにはどういった行動をとればよいのか。」などをテーマに研修を実施。 →社内報の刷新 「良いことをしている人」にスポットを当て、他の社員に広めていく内容にした。 <今後の課題・取組> ○運送業は概して長時間労働が余儀なくされており、職場環境の改善だけでは解決できない課題でもある。運行方法の見直しや荷主への協力要請を行い、改善を図っていきたい。 |
現状とこれまでの取組の効果 |
○ITを積極的に取り入れることで、業務の効率化を図るだけでなく余った時間で従業員とのコミュニケーションの機会を増やすことができた。
○職場の雰囲気を良くすることや従業員の一体感を生む取組みにより、5年前にはいなかった若年層(20~30歳代)のドライバーが7~8人在籍し、離職率も大幅に改善された。 |
(H31.3)