レンゴー株式会社 福井工場
事例カテゴリ
- 所定外労働削減
- 年休取得促進
- 多様な正社員
- 朝型の働き方
- テレワーク
- 勤務間インターバル
- 選択的週休3日制
- ワークエンゲージメント
企業情報
企業名 |
レンゴー株式会社 福井工場
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所在地 |
福井県越前市
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社員数 |
83名
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業種 |
製造業
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取組事例
取組の目的 |
当工場も含めて段ボール工場の労働時間は長く、休暇取得も進んでいない。現在、段ボール産業では生産性向上の取組を推進しているが、当工場としても、より働きやすい職場にしていくためにこれを率先垂範し、所定外労働時間削減と年次有給休暇取得促進につなげていく。
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取組の概要 |
○全要素生産性(TFP:Total Factor Productivity)の向上
全国段ボール工業組合連合会は、TFP向上運動を展開している。生産性についてあらゆる要素を分析し、イノベーションに取り組むことを会員企業に呼びかけ、各社の生産性向上により段ボール産業の年間総実労働時間を製造業平均並みまで削減することを目標としている。多くの段ボール工場において、労働時間が長くなる大きな要因として、小ロットの受注が増えると生産時に機械を止めて準備する時間がより長くなることや、顧客の注文から納品までの期間(リードタイム)が短いケースが多いために生産負荷の調整が難しく繁閑が生じて効率が悪くなることなどがあげられる。そのため、労働時間削減に効果が期待できる「ロット集約」と「リードタイム延長」を2大研究テーマとしている。 当工場でも、この2点を中心としてTFP向上の各種取組を進めている。 <取組事例> ・小ロットで生産・納品されるオーダーに対し、複数ロットを1つに集約することで、生産機械の準備回数削減や事務スタッフの効率アップを実現し、労働時間の削減につなげる。 ・お客様から頂くオーダーのリードタイム延長により、生産機械の負荷調整・平準化を行い、無駄な残業や高速時間の削減につなげる。 ○時間外・休日勤務の事前申請・承認制 事務部門ではフレックスタイム制を実施していたが、「1ヵ月の総労働時間の枠内で働く」という意識が上司・部下ともに希薄で時間外勤務が膨らむ傾向にあったことなどから、労働時間を適正に管理するため、平成26年10月よりフレックスタイム制度を休止(育児・介護当の場合は例外有)するとともに、時間外・休日出勤を書面による事前申請・承認制とした。これにより、時間外勤務を行う場合にその必要性を上司・部下ともよく考えるようになり、業務の見直しにつながり、所定外労働時間削減に寄与している。 ○ノー残業デーの設定 事務部門では週1日ノー残業デーを設けて定時退社を呼びかけている。 ○年次有給休暇取得促進の取組 長年にわたり労使で念じ有給休暇取得を促進してきたが、当工場の平均取得日数は、平成25年度:3.04日、平成26年度5.18日(いずれも対象は正社員)にとどまっており、世間水準と比較すると見劣りする状況にある。 平成27年度は、製造業平均並みの「平均10日以上の取得」をめざして、 ・5日未満者をゼロにする ・5日以上の者は、上期・下期に各1日以上上乗せして取得する ・管理職は全員が10日以上取得する という目標を掲げた。具体的取組として、各部署でメンバーの休暇取得予定・実績管理表を作成して「見える」化したうえで、毎月進捗を確認し、予定どおりに休暇を取得できなかった場合は必ず別の日に休暇予定を組んでもらうなど、適宜見直しをかけながら進めている。休暇での不在の社員の担当業務を他の社員が代行することで、社員の多能化にもつながっている。 ○今後について 取組はまだ緒に就いたところである。引き続きTFP向上を図り、所定外労働時間削減および年次有給休暇取得促進につながるよう努めていく。 |
現状とこれまでの取組の効果 |
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(H27.7)