株式会社 荒木組
事例カテゴリ
- 所定外労働削減
- 年休取得促進
- 多様な正社員
- 朝型の働き方
- テレワーク
- 勤務間インターバル
- 選択的週休3日制
- ワークエンゲージメント
企業情報
企業名 |
株式会社 荒木組
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所在地 |
岡山県岡山市
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社員数 |
202名
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業種 |
建設業
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取組事例
取組の目的 |
「世界一働きやすい会社」を目指し、みんなが働き続けたい、若者が就職先として選びたい・憧れる会社を目的として、建設現場の労働環境の改善に取り組んでいる。
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取組の概要 |
<現在の取組>
○トップメッセージ インフラや組織改革など会社の「構え」が固まった平成25年、会社の中身「心」をテーマに一人だけが苦労するのではなく、みんなで助け合い、分担してこなす、好き嫌いではなく、いろいろな個性が集まり、それぞれを受け入れて、全員がまとまる取組を実施することがコミットされた。 ○所定外労働削減のためのIT化推進 ・約20年前からIT化に取り組んできた。現在は内勤者だけでなく、現場担当者全員にパソコンを貸与し、どこからでも品質管理、人員配置、進捗状況等の情報が共有できる環境を整えた。現場ですぐに情報を共有できる環境により、次の作業指示等のタイムラグが減り、所定外労働時間の削減につながっている。また、不具合事例についてもイントラネットで共有し、トラブルなどの事前防止に努めている。 ・パソコンを使い、現場と本社・営業所間でWeb会議等を行うことで、移動時間の削減ができた。また、過去の事例をイントラネット上で検索できるようにしており、現場でもパソコンによって情報収集可能にすることで、労働時間の短縮に繋がった。 ○休暇取得促進の取組 ・祝日は基本的には労働日であるが、会社指定の有給休暇取得推奨日として16~17日間を有給休暇の計画的付与として休むようにしている。勤務年数が短い従業員など、有給休暇が祝日日数分無い場合は、「特別休暇(有給)」として休暇を付与にしている。 ・工期にゆとりがなく、建設現場全体の休日は、日曜日のみとなるケースが多いが、現場管理者のマネジメント力を強化し、手戻りのない品質管理、徹底した工程管理を行うことにより、交替で休める体制を整えている。 ・施主に対しては、ゆとりのある適切な工期を提案し、現場全体が「4週6休」の実現を目指している。休日工期が長引くことによって増額する機材や現場事務所のリース代などの費用は自社で負担することにした。 ・協力会社に対しては、人数が少ないことや日給制の給与制度の従業員もいるため、休むことへの抵抗もあるが、研修会などを通じて協力会社の意識改革に努めている。 ○労働環境改善 ・建設現場への温水洗浄便座付き仮設トイレ導入や、夏場の扇風機付き作業服の支給など作業環境の改善を強化している。 <今後の課題・取組> ・協力会社に対して、休むことへの抵抗を減らすように意識を改革していくため、連携を更に強化していくこと。 ・工程にゆとりをもたせることでの管理コスト上昇に対する抑制が必要。 ・従業員の出退勤管理の作業効率化のため、紙媒体からIT化への検討。 ・平成30年4月より、入社時に法定分10日の有給休暇を付与、さらに家族休暇として会社指定の有給休暇取得推奨日の16~17日の有給休暇を上乗せで付与し、更なる有給休暇取得推進を図る。 |
現状とこれまでの取組の効果 |
・所定外労働時間削減の取組を行った結果、平成27年度には所定外労働時間が月平均28時間であったが、徐々に成果が出て平成28年度には月平均25時間に減少した。
・有給休暇の取得率は、特別休暇制度を導入前の平成20年度は31%だったが、特別休暇制度を導入し、有給休暇の取得促進を行うことで平成28年度には51.3%(特別休暇日数も含めて計算すると56.5%)まで向上した。 |
(H30.6)