さくらインターネット株式会社
事例カテゴリ
- 所定外労働削減
- 年休取得促進
- 多様な正社員
- 朝型の働き方
- テレワーク
- 勤務間インターバル
- 選択的週休3日制
- ワークエンゲージメント
企業情報
企業名 |
さくらインターネット株式会社
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所在地 |
大阪府大阪市
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社員数 |
約 495名
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業種 |
情報通信業
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取組事例
取組の目的 |
さくらインターネット株式会社では、会社が「働きやすい」環境を提供し、その中で社員個人が「働きがい」を追求できることを理想として、多様で柔軟な働き方の実現に関する様々な取組を行っている。
また、その考え方を、さぶりこ(Sakura Business and Life Co-Creation)と総称し、会社に縛られず広いキャリア形成(Business)しながら、プライベートも充実させ(Life)、その両方で得た知識や経験をもって共創(Co-Creation)へつなげることを目指している。 |
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取組の概要 |
【トップメッセージ】
性善説に立ち、人を大切にする経営、具体的には社員を信用し裁量を与えることで、社員が自主性を持ち自由に(しかしルーズにではなく)働き、より短い労働時間で成果を上げてもらいたい、というのが経営の基本的な考え方です。これは株主にも理解していただいており、社会から「応援してもらえる会社」でありたいとも思っています。 また、単に制度を整えるだけでは十分でなく「制度より風土」という考えの下、社員同士の対話も重視し、会社全体で「働きやすい環境」の中「働きがい」を追求しながら、「『やりたいこと』を『できる』に変える」というコーポレートアイデンティティの実現に向けて努力し続けています。 【働き方改革に関連する主な取組】 ○さぶりこの実施 ・ショート30 定時は「9:30~18:30」となっているが、その日の自分の業務が終わっていれば18:00に退社することが可能。フレックスとの併用も可能。 ・フレックス 定時は「9:30~18:30」となっているが、コアタイム「12:00~16:00」を中心に10分単位で前後に労働時間をスライドさせることを可能とした。本制度は、育児や介護、通院等の理由だけでなく、私用でも気軽に利用可能。ショート30との併用も可能。 (最も早い時間が7:00~16:00、最も遅い時間が12:00~21:00) ・タイムマネジメント 業務効率の向上と早めの退社を目的とし、正社員について、20時間分の残業手当を先払いで支給。ほとんどの社員の月間残業時間が20時間以内であり、実際の残業時間よりも多くの残業手当が支給されることとなる。また、残業が20時間を超過した場合、超過分は1分単位で支給。 ・どこでもワーキング より柔軟な勤務ができるよう、勤務場所についての制限を撤廃。自宅・カフェ・コワーキングスペース・自社の他拠点など、その時の都合にあった場所での勤務が可能。 育児、介護等の利用に加え、自宅で集中して開発等の作業がしたいといった理由でも利用可能。 また、1日単位での利用も可能であり、半日や時間単位で場所を移動することも可能。 ・リフレッシュ 年間休日125日(2017年)に加え、様々な休暇制度を用意し、その取得を奨励。 有給休暇は入社時に20日付与(アルバイトを除く)し、有給休暇とは別に年間3日間のバカンス休暇や、家族の誕生日等で利用可能な記念日休暇等がある。 ・パラレルキャリア 本業以外の仕事に取り組んだり、NPOなどの社会活動に参加したりするなど、本業と並行して様々なキャリアに挑戦が可能。 また、社内キャリア相談窓口の設置やキャリアに関するセミナーの開催など、自律的なキャリア形成に関する取組を実施。 ・ファミリータイム 産休・育休からの復職後の働き方支援として、時短勤務の制度を用意。保育園・幼稚園の送り迎えなどの都合に合わせ、柔軟に時短勤務を行うことが可能。また、女性社員だけでなく、育児中の男性社員も利用可能。 ○その他 ・対話とコミュニケーション 「働き方」に関して、全役員による議論や、社員によるワークショップでの対話を通じた検討をしてきている。また、経営と社員の間でのコミュニケーション不全(伝えるべき事が伝わっていないこと)を防ぐために、常に丁寧な説明をこころがけている。 また、「1on1」という上長と部下が月に一回三十分以上対話をする時間も設けており、 日々の業務における上長・部下間での深い連携をすることで成長を促進できるようにしている。 ・社内サークル活動の支援 自転車部、パソコン部、映画部、ボルダリングクラブ、卓球部、ドローン部など、様々なサークル活動が行われており、会社としても社内横断のコミュニケーション活性化の観点から奨励・支援している。 ・さくらの寺子屋 各部門での自主勉強会に加え、認定社内講師による「さくらの寺子屋」を開設。職域や業務タスクに縛られず、社員それぞれが自らのキャリアを考えられるフレキシブルな学びの場を提供している。 【その他関連する取組】 ・次世代育成手当 正社員の子ども1人(20歳まで)につき、13,000円を支給。 ・さくらの祝金 社員の子どもが保育園・幼稚園、小学校、中学校、高校・高専、短大・大学に入学時に祝金を支給。 |
現状とこれまでの取組の効果 |
・有給休暇取得率:66%
・社員の女性比率:24% ・男性の育児休暇取得率:54% ・育児休暇後の復帰率:100% ・単に「早く帰るように」という抽象的な話では無く、「『さぶりこ』を使おう」という働きかけが出来るようになったのが、効果に結びついているのではないかと考えている。 ・「さぶりこ」の効果については、人事から社員にアンケートをとっている。 ・「さぶりこ」について、業務や家庭の事情により、使いたいのに使えない社員がいるという点が今後の課題。 ・女性の管理職、役員がまだまだ多くないのも今後の課題。 |
(H29.8)