太洋工業株式会社

事例カテゴリ

  • 所定外労働削減
  • 年休取得促進
  • 多様な正社員
  • 朝型の働き方
  • テレワーク
  • 勤務間インターバル
  • 選択的週休3日制

企業情報

太洋工業株式会社
企業名
太洋工業株式会社
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所在地
和歌山県和歌山市
社員数
約 230名
業種
製造業

取組事例

取組の目的
ワークライフバランスの取組を推進することにより、全社員がメリハリのある働き方を実現し、その能力を十分に発揮し、仕事上の成果を達成できるような雇用環境の整備を行う。
取組の概要
<現在の取組>
〇所定外労働削減の取組
所定外労働に関する社内調査、ヒアリングを行い、その内容を元に問題点の改善及び業務の効率化に向けた施策を実施した。
【施策内容】
・会議の効率化(会議45分ルール、17時以降の原則会議禁止、起立会議)
・業務の再配分(社員個人に業務が偏らないよう、社員を1ヶ月間、現在の所属部署とは異なる部署に配置し経験を積ませる「トレーニー制度」を採用)
・月1回のノー残業デーを月2回に増設
・毎月の経営会議で各部門の所定外労働時間について報告
・業務量が予測できる決算業務の部門では、繁忙期と閑散期の所定労働時間を10時間勤務と7時間勤務を組み合わせた年間カレンダーの設定をするなど、各部門の業務に応じて柔軟な労働時間が可能な変形労働時間制を採用

〇年次有給休暇取得促進の取組
・永年勤続表彰対象者(10年ごとに表彰)に対し、5日連続での年次有給休暇を取得させる制度を導入
・半日単位での年次有給休暇の取得を可能とし、工場内のシフト制の労働者に対しても、各シフトごとの半日単位の年次有給休暇取得時のパターンを設定
・総務課から各部門長へ所属社員の休暇残日数を伝え、各部門長から残日数の多い社員に対し取得奨励の声掛けを実施

〇出産を理由とした退職者の減少、育児休業取得率の向上
各部門から選ばれた女性社員でプロジェクトチーム(Win-Winプロジェクト)を立ち上げ、働きやすい職場環境について議論し、会社に対して、プロジェクトチーム主導で育児と仕事の両立を図る計画の推進についての提案を行った。
【提案内容】
・育児と仕事の両立を可能とするため、法を上回る育児休業制度の充実とその周知を図るためのサポートブックの作成
・育児短時間勤務、所定外労働の免除、時間外労働の制限の利用者について小学校3年生までに対象を拡大
・育児短時間勤務制度の勤務区分を増設(6時間、7時間、時差出勤)
・女性社員の登用・育成に関する意識改革、女性社員のキャリア意識の向上を図るための管理職及び女性社員への研修を実施
これらの提案は会社に認められ運用されるようになった結果、女性社員の出産を理由とした退職者は減少するとともに、男性社員の意識改革にもつながった。今後は、男性社員の育児休業の取得の向上についても、検討を予定している。

〈今後の課題・取組〉
所定外労働時間の削減だけでなく、所定時間内においての効率化の徹底により、なお一層の生産性の向上を図る取組を検討中である。
年次有給休暇の取得率向上、男性社員の育児休業取得率のさらなる向上を図り、 女性社員の育成・登用についても、数値目標を掲げ、その達成に向けた取組を加速化させる。
現状とこれまでの取組の効果
○所定外労働時間の削減
これまでの取組の結果、社員1人当たりの月平均所定外労働時間は、2013年24.35時間であったものが、2016年においては15.86時間に削減されている。

○年次有給休暇取得率の向上
これまでの取組の結果、社員の年次有給休暇取得率は、2014年においては44.4%であったものが、2016年においては52.2%へ向上している。

○育児休業取得状況
これまでの取組の結果、女性社員の出産からの復職率は、2013年以降100%となっており、女性社員の育児休業取得率も2007年以降100%となっている。
今後は、男性の育児休業の取得(現状で20%~40%を推移)にも力を入れているところである。
(29.12)

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