下部ホテル

事例カテゴリ

  • 所定外労働削減
  • 年休取得促進
  • 多様な正社員
  • 朝型の働き方
  • テレワーク
  • 勤務間インターバル
  • 選択的週休3日制

企業情報

下部ホテル
企業名
下部ホテル
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所在地
山梨県南巨摩郡身延町
社員数
95名
業種
宿泊業

取組事例

取組の目的
若手従業員の職場への定着を図るため、所定労働の削減を行うとともに、休日の確保と年次有給休暇の取得促進等に取り組んでいる。顧客に上質な良いサービスを提供するため、職場のコミュニケーションの活性化にも取り組んでいる。
取組の概要
昭和4年創業の温泉旅館で「武田信玄の隠し湯」のひとつであり、療養温泉として湯治客を迎え続けてきている。
従来までは、恒常的な長時間労働や休日の確保に問題があったため、若手従業員の定着率が低迷していた。このため、人材のマルチ・タスク化及び業務の分業化(下記がこの順番になっていますので、こちらも表記を揃えました。)による所定労働の削減、また、年次有給休暇等の取得促進等の取組を行った。また、地域の若者を積極的に採用し、地域に貢献するとともに、職場のコミュニケーションを活性化するため様々な取組を行った。全従業員の8割が正社員であることも特徴的である。
○ 年次有給休暇について
年次有給休暇については、管理部門(総務部)から従業員に対し、取得奨励を行っている。ま
た、半日単位での取得も可能であり、家族の看護等の際に取得されている。
○ 所定外労働時間の削減について
・人材のマルチ・タスク化
従来までは、従業員は各部門の専門職(スペシャリスト)であったが、業務の繁閑については、総務部門、接客部門、総務部門等の各部門によって異なることを踏まえ、従業員が所属する部門以外の業務も習熟させることで、各部門が忙しい場合は、事前に応援の依頼を各部門に指示し、比較的手の空いている従業員がヘルプに入れるように工夫している。
この結果、いわゆる「手待ち時間」等の生産性の低い時間を削減することで、所定外労働時間の削減が可能となった。
・休日の確保を前提としたシフト化について
従業員の休日の確保を徹底するため、1ヶ月のシフトを組む際に、従業員から休日の希望日を申請させ、実際の業務量と調整しながら出勤日を決定している。この結果、与えられた人員で業務を回すことで所定外労働時間の削減にもつながった。
・業務の分業化について
朝と夜の業務を分業化し交代制の勤務を導入することで、所定外労働時間削減を行った。
○ 独自の休暇制度について
 ・誕生日休暇制度(1日間)
従業員の誕生日に特別休暇(有給)を付与する制度で、従業員のモチベーションを高めるため創設したものである。
○ その他
・職場のコミュニケーションの活性化に
顧客に上質なサービスを提供するには、従業員のチームワークの構築が必要である。また、従業員の定着のためには、従業員自体の職場満足度を高めることも必要である。
このため、採用後の研修等で明確な人材育成方針やチームワークの大切さを示すことで、若手従業員が管理職に気軽にコミュニケーションをとることができる雰囲気作りに努めている。
また、定期的に忘年会や職員旅行等の各種イベントを開催し、職場のコミュニケーションの活性化を心掛けている。
現状とこれまでの取組の効果
○ 若手従業員の定着等について
従業員の労働時間を削減し休日を確保した結果、若手従業員の定着率が向上し、従業員間のコミュニケーションも活発になった。地域の新規学卒者も毎年採用しており(平成27年度3名)、更なる地域貢献に努めていく予定である。
(H27.10)

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